クレジットカードやローンの審査において、申込者の「年収」や「勤め先」は重要な要素と言われています。これらの情報は、返済能力や信用力を評価する際の基準として利用されます。
今回の記事では年収や勤め先がどのように審査に影響するのかについて詳しく解説します。
信用情報記載のポイント
まず最初に信用情報においては年収や勤め先は記載されているのか、と言う点です。
信用情報については以下をご覧ください
信用情報には勤め先はあるが、年収はない
1社ごとに申告のあった勤め先情報(社名、電話番号)が記載されています。複数のクレジットカードの登録先で勤め先情報が異なっていたりすると、相手が確認を求めてくることがあります、対応しないでいるとマイナスに働いてしまうため、勤め先情報などは各クレジットカードや銀行へは最新のものを伝えるようにしておきましょう。
また、年収については、各クレジットカードやローンの申し込み時に記入はするものの、信用情報には記載されません。
ただし、申告した各カード会社が年収など記録を残しています。年収が低いままにしていると審査に影響する場合もあるため、正しい現在の年収(基本的には昨年度の年収を聞かれると思います)を伝えるのがよいでしょう。特に住宅ローンやゴールド、プラチナのステータスカードの審査には大きく影響すると言われています。
※厳禁! 年収は正しく申告しよう、虚偽申告のないように。
勤続年数や賃貸、持ち家、家族構成の影響は?
安定した収入を確保しているかという確認の意味で勤続年数もある程度重要になってきます。度々勤め先が変わっていると収入が不安定と見受けられますが、勤続年数が3年以上経過しているのを確認できてはじめてゴールドやプラチナカードの審査に通ったという人もいます。
また、賃貸や持ち家(いわゆる住居費の負担があるか)、は利用限度額等やローン審査に影響します。家族構成も年収に対する利用限度額に多少影響しますが、住居費や家族構成はカード審査自体にはそこまで影響はでないと言われています。特に賃貸だから不利、とか住宅ローン有無の持ち家暮らしが有利、なんてことは現在一般的にはないと考えてよいでしょう。この辺りは事実通りに申告するのが無難です。
また、勤め先も大手企業や公務員であるほど有利であると言われています(個人事業主などは収入に波があるとかえってよくないとされることも)。あまり関係がないとする人もいますが、公務員の方で収入がそれほどでないのに年収以上に消費者金融の借入やリボ払いがたまっている方の相談はよくありました。審査が通りやすいのも時には考え物です。
審査に備えるためにできること
収入の安定化:
収入が安定していると評価されやすいため、収入の増加や副業などで収入源を多様化する一つの手です。
信用履歴の積み上げ:
過去のクレジット履歴が良好であることも、給与や勤務先と並んで審査に有利に働きます。カード利用時は、利用限度額の管理や支払い遅延の回避を心がけましょう。
収入を上げるために具体的に考えられること
収入と勤務時間外の時間がどれほど確保できるかによって変わってくると思いますが、現在の仕事を残業して増やす、というのは一時的なものにしかなりません。転職で収入を増やす、副業で稼ぐ選択肢がハードルが高いように見えて収入を上げやすい要因になります。
転職によって勤務年数がリセットになると審査にマイナスでは?と思う方、ごもっともです。年収まで下がると正直言ってマイナス要因ですが、年収が上がる見込みや実際に上がれば問題ないとするカード会社がほとんどですのであまり心配する必要はないでしょう。
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